2020年4月24日

仮想通貨取引で利益を増やしたいなら記録を付けておくのが重要?

投稿者: it-kaden2

仮想通貨の取引で一発ドカンと当てるとまではいかずとも、毎日利益を堅実に積み上げていきたいという人は多いかと思います。

そういった人におすすめしたい方法が、毎日の取引の記録を日記などにまとめておく方法です。

今回は、利益を増やすために必要な事を洗い出す事が出来る取引日記の重要性と日記に記録しておいた方がいい内容についてまとめました。

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なぜ取引日記を付けるのか

なぜ、取引の記録を日記として保存しておくのかというと、単純に今後の取引において注意したほうがいいポイントについてある程度把握する事が出来るからです。

そうすることで、今後起きてしまう可能性のある大きな失敗を予め予想する事が出来ます。

それは、自分のトレードの傾向や対策といったものをより確実な情報を元に考える事が出来るようになるため、取引の利益をより堅実なものにしたい人にはうってつけの方法と言えます。

また、その日その日の取引の中であった、雑なエントリーや利食いへの焦りなどといった自分の取引の良くなかったポイントや、取引に参加する上で改善しておいた方がいいポイントなどについても、後日確認することによって、より冷静に判断することが出来る点も取引日記を付ける事の大きなメリットの1つと言えます。

日記の形式

取引日記と言っても、その日の取引で感じたことを長い文章でつらつらと書く必要はありません。

取引日記の場合、取引の傾向や対策をまとめるために後日読み返すことが前提になっているため、長々とした文章で書いて読み返す労力を増やすよりも、あくまでもその日の取引において発生した事の内容を簡潔にまとめておいたほうが、読み返す際の手間が減り、情報の整理がしやすくなるためおすすめです。

また、単純に記載する情報量を少なくすることによって、記録を付けていく際にかかる手間が減り、めんどうくささを感じ辛くなるため、ルーチンとして長く継続し易いという意味合いもあります。

そのため、手帳や日記帳などを使用するのではなく、表計算ソフトなどを用いて1日の取引の内容を1行にまとめる方法がおすすめです。

日記には取引の概要を記録する

取引日記に記録しておきたい情報としては、第一にその日に行った取引の主な情報が必要になります。

最低でも下記の情報についてはまとめておいた方が、後日情報を精査する際に便利になります。

  • 全体の取引回数
  • 利益が出た取引の回数
  • 損失が出た取引の回数
  • 総利益
  • 総損失
  • 純損益

●その1日の勝率などの情報をまとめておくと後日読み返す際により効果的な情報を得ることが出来るため、おすすめです。

その他、後日まとめて考察する予定の場合には、その日の取引を終えて感じた事について簡単なコメントを残しておくのも効果的です。

特に取引を一切行わなかった日がある場合には、何故取引に参加しなかったかについてしっかりと記載する必要があります(値動きに乗れなかったのと単純に忙しくて参加できなかったとでは意味合いが大きく異なるため)。

また、これらに加えて平均利益(総利益÷勝トレード回数)や平均損失(総損失÷負トレード回数)などもまとめておくと、後述するペイオフレシオなどの考察をする際に便利なためおすすめです。

1週間、1か月ごとに情報をまとめる

取引日記を毎日付けるようになったら、次は中期的なまとめをする必要があります。

まずは1週間分の取引を全てまとめて、取引回数や損益それぞれの取引回数、総損益、純損益、勝率などをまとめます。

そして、4週間分のまとめが出来たら、今度はそれを同じ方法でまとめて1か月分のまとめにします。

1週間や1か月といった期間でまとめる理由としては、1日ごとの結果は本人の調子やチャートの動きなどがかなり限定されるため、どうしてもムラが出やすく、正確な情報にはなりにくい面があるのに対して、範囲となる期間が大きくなればなるほど、ムラが均一化される事によってその人の実力がより正確に測れるからと言う点が最も大きな理由です。

また、仮想通貨取引の専業トレーダーとして生活する事を考えているのであれば、もっと長く1年以上のスパンで確実に利益を上げることが出来ているか、実力をしっかりと判断する必要があります。

ではなぜ毎日の結果をまとめるのか

1週間や1か月など、ある程度の期間を用意しないとムラが出るため情報になり辛い、というのは先に書いた通りです。

では、なぜ毎日取引日記を付けるのかという点ですが、これにも理由があります。

取引日記を毎日つける理由としては、その日のトレードを振り返る事で翌日のトレードに活かしたり、気を付けられたりする事というのが意外と多いからです。

例えば、トレードで損失が出るのが連続した事で熱くなってしまい、冷静なトレードが出来なくなった、という問題点は翌日のトレードの時点からすぐに改善するための対策ができます。

その日のトレードで感じたことについて簡単にまとめたコメントを残した方がいい、というのはこれが理由です。

そういった意味では取引日記は短期的には「1日ごとの細かい改善点」を知る事に利用して、中期的には「自分の実力」や「自分のトレード戦略の弱点」を知る事に利用する事が出来ます。

その他に記録しておきたい情報「ペイオフレシオ」

その他に取引日記に書いておいた方がいい情報として、取引全体の利益効率を数値化したペイオフレシオ(損益率やリスクリワードレシオとも)について記載しておくのもおすすめです。

ペイオフレシオは「平均利益÷平均損失」で求める事ができ、この値が高ければ高いほど、一回当たりの利益が大きく、一回当たりの損失が小さい状態になるとされている他、理想的な数値としては中期~長期的に見た際に2~3程度になるようにするのがベターだとされています。

平均損益などを計算するのが面倒な場合には、1日単位ではなく1週間や1か月といった情報をまとめるタイミングで算出するのがおすすめです。

ちなみに、ペイオフレシオと勝率から自分が破産する可能性を求める事が出来る、バルサラの破産確率表という物があります。

自分が破産する可能性について知りたい人はそちらを参考にしてみるのもおすすめです。

その他に記録しておきたい情報「プロフィットファクター」

ペイオフレシオと合わせて計算しておきたい情報が、自分の取引の利益率を示しているプロフィットファクターです。

プロフィットファクターは「総利益÷総損失」で求める事ができ、この値が高ければ高いほど利益が増えやすくなるとされているものの、あまり高すぎる場合にはホールド率の高さなどまた別の問題点を抱えている可能性があります。

また、1.5~3前後までが現実的かつ理想的な範囲であるとされています。

ペイオフレシオとの違いとしては、利益の効率を数値化したもので1を下回っても勝率次第でゆっくりと資産増加に寄与するペイオフレシオに対して、プロフィットファクターは単純な利益率を示している事から1以下になると資産が減るという点に違いがあります。

そのため、プロフィットファクターが極端に低い場合(1以下)には、現在の取引スタンスを取りやめて、一旦取引の戦略を練り直すのがおすすめです。

こちらもペイオフレシオと同様で1週間~1か月の間でまとめて計算しておくだけでも自分の取引の状態を把握する上での重要な情報源になるため、1日単位で計算しない場合でも、どこかまとめてタイミングで計算しておくのがおすすめです。

取引日記から自分のトレードの弱い所を知る

取引日記のまとめからは自分のトレードにおける問題のある点を知ることが出来るため、まとめた情報の中でも特に悪いポイントから順番に改善していくのがおすすめです。

必ずしも改善方法や順番に正解という物はありませんが、優先順位したいポイントとしては元手の損失を生み出さないためにも「損失を減らす改善」から行っていくのがおすすめです。

特に平均損失額が多い場合や、勝率が低めの場合はその点をしっかりと改善しなければ、今後更に大きな損失を生む可能性があるため、注意が必要です。

改善方法の例として、勝率が高く、ペイオフレシオとプロフィットファクターの両方が低く、平均損失額が大きめになっている場合には、典型的なコツコツドカン系のトレードをしており、最終的な利益が上手く増えていかないタイプという見方が出来ます。

このタイプの人は平均損失額を改善する事(=損切タイミングを見直す)である程度の改善をすることが出来ます。

まとめ

取引日記を付けるのは面倒な事もあってかあまり気が進まないという人も多いかとは思いますが、仮想通貨の取引でしっかりとした利益を上げるための方法としては改善点と成長した所の両方が解りやすくなるため、非常に効果的です。

実際、仮想通貨に限らず投資の世界で生活している専業トレーダーの中にも日々の取引記録を付けている人は多く、同カテゴリ分野ではおすすめの方法とされているため、現在仮想通貨取引で上手く行っていない人は一度取引日記をつけて自分のトレードの成績を客観視してみるのもおすすめです。